研究科への進学を希望される方へ

このページでは、関西学院大学社会学研究科(大学院)の研究室に所属したい方を対象に情報発信を行なっています。進学を検討されている方は、ぜひご一読ください。
研究室で学べること
この研究室では、教員の専門分野である以下のテーマを中心に指導を行っています。
- 消費者行動:現代社会において人が消費を行う動機の考察や消費パターンの分析
- 情報行動:情報機器、サービスの利用実態や、それが人・社会に与える影響の解明
- グローバル化:社会学的な観点からグローバル化に関わる諸現象を分析し、考察する
したがって、進学を希望する方にも、上記のいずれかの関心に関わる研究テーマであることが望まれます。もちろん、研究テーマはその方が自由に決めていいのですが、院ゼミで輪読するテキストや、研究のためのリーディング・アサインメントも上記の範疇に入ることが多いので、ある程度の関心のすり合わせは必要になります。
理系の研究室とは異なり、研究プロジェクトへの従事や後輩指導は必須ではありません。 学生の研究関心を重視した指導を行います。また学会発表等についても各自の責任で行う方針になっており、原則として教員との共同発表などは行っていません。
修了後の進路
- 修士課程修了後は多くの方が一般企業に就職しています
- コンサルティング、商社など、幅広い業界で活躍されています
- 2025年度より博士課程での受け入れも開始しました
- 2024年度末で修士課程5名、博士課程1名が在籍しています
研究室に向いている人物像
必要なスキル
- 英語論文の読解力
- 社会科学の基礎知識
- 研究科の筆記試験に合格する学力
求める姿勢
- 自主的な研究態度
- 社会現象への探究心
- 教員の専門分野への関心
まず、受験において最低限の筆記試験をパスする学力があることが前提です。特に留学生の方の場合、日本人と同じ内容の試験を受けることになりますので、読む・書く・話すといった面でも相応の能力が求められます。
さらにこの研究室では、多くの場合英語の論文がリーディング・アサインメントとして与えられます。なぜなら、グローバル化はもちろん、消費者行動や情報行動における最先端の研究は英語で発信されており、それらにアクセスできなければ、大学院レベルの研究を行うことはできないからです。
研究テーマについては可能な限り進学を希望する方の関心に合わせるつもりですが、たとえば教員の専門外である「中国の現代若者文化」といったテーマについては進学をお断りすることもあります。
研究室の環境、院ゼミの進め方
この研究室では、博士課程と修士課程を同じ時間に週1コマ開講しています。そこで各自の研究発表とリーディング・アサインメントを組み合わせてゼミを進めます。
春学期には、まず研究の基礎、論文で求められるクオリティの基礎についてレクチャーした後、その年度のリーディング・アサインメントを全員で輪読します。春学期の後半までに、修士課程1年の方には修論構想の発表を行っていただきます。
秋学期には、基本的には各自の研究関心に沿った発表と修士論文の執筆進捗報告を組み合わせて進めます。修士課程1年の方には、必要に応じてその方の関心に沿った論文の報告をアサインすることがあります。全体として、研究室の他のメンバーとも理論枠組みや最先端の研究の内容を共有しつつ、互いに刺激し合いながら自身の研究、論文執筆を進めるのが研究室の特徴です。
入学までの流れ
まず、研究科によって定められた時期までに教員にアポイントを取り、面談を行ってください。面談はオンラインで構いません。
この面談では、その方の研究関心だけでなく、そのテーマに関心を持った経緯や、修了後の進路の見通しなどについてうかがいます。テストというほど厳しいものではありませんが、研究室で指導を行う上でのコミュニケーションのスタイルも把握したいので、カジュアルなスタイルでの会話になると考えてください。
面談において受け入れを許可された方は、研究科による筆記試験と面接を行います。こちらの入試に合格すると、次年度から大学院に進学することになります。
お問い合わせ
研究科のウェブサイトをご覧ください。