2024年度のZ世代調査リリース
Z 世代がZ 世代に対する調査・分析を実施
Z 世代の「脱コスパ・ベストバイ迷子現象」が明らかに
「コスパ・タイパ重視」の一言で表現されるZ 世代。
当事者として感じていた違和感をもとに、定量調査に加え行動観察を実施。
そこから見えてきたリアルなZ 世代のインサイト。
関西学院大学(所在地:兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155)社会学部・鈴木謙介ゼミでは、株式会社シタシオンジャパンとの共同調査企画において「Z 世代のコスパ感覚」に関する調査を行いました。
これまでZ 世代を表す言葉として「コスパ志向が強い」「タイパを重視している」といったことが指摘されてきました。しかし、消費生活を送る上で「コスパ」にこだわるのは当然のことであり、Z 世代だけがコスパ重視とは言えません。また、「タイパ」という言葉に現れているように、近年取り上げられるZ 世代のコスパ感覚は、時間や手間などの生活全般に関わるものになっています。コスパと聞くと「価格が安ければなんでもいい」という印象を受けますが、Z 世代のコスパ感覚はより複雑なものになっていると考えました。
そこで私たちは、株式会社シタシオンジャパン様のご協力・ご指導のもと、「Z 世代のコスパ感覚」について、同じZ 世代である学生の視点から定量調査に加え、定性調査を行いました。そこから見えてきたZ 世代のリアルなコスパ感覚や、その背後にあるインサイトをご紹介します。
調査のサマリー
1.Z 世代のコスパとは「無駄とリスクを避ける」こと
Z 世代(20 才~27 才)にとって重要なのは「自分に合わないものをあらかじめ避けられ
るようにすること」であり、その無駄とリスクを避けるために、慎重に情報を吟味すること
が分かりました。
2.Z 世代の消費行動の特徴は「慎重すぎるゆえのベストバイ迷子」
インタビュー調査や店頭での行動観察調査の結果からは、Z 世代が事前にSNS などで情報
を調べるだけでなく、店頭においても慎重に商品を吟味することや、その慎重さが行き過ぎ
た結果「ベストバイ迷子」とも言える状態になっていることも明らかになりました。
3.Z 世代のインサイトを深堀りして見えてきた「同調傾向」
さらにひとつ上のY 世代(28 歳~34 歳)との比較では、Z 世代の方がより男女の差が小
さくなっていることや、特にSNS などを通じた他者との同調傾向が強くなっていることが
判明しました。
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